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TALK ABOUT-COFFEE & CHILL OUT 相場 正一郎

2021/07/26

ここぞというときに気分を切り替えてくれたり、多忙な日常につかぬ間のリラックス時間をもたらしてくれる、一杯のコーヒー。本企画は “COFFEE & CHILL OUT” をテーマに、各ジャンルで活躍するインフルエンサーをインタビューする連載企画。さまざまなライフスタイルをショーケースに、コーヒーとの付き合い方、そして毎日のリラックス時間の過ごし方についてお話をうかがいます。

自然の光がさすテラスで元気に茂る植物に、風合いのいい木の家具、そして、美味しい料理。今回訪れたのは、都心にいながらロッジのように落ち着いた空間で食事を楽しめる「LIFE son」。渋谷区富ヶ谷にあるイタリアンレストラン「LIFE」の 2 号店として、2012 年に参宮橋に誕生したこのお店は、パン職人・樽井勇人さんのベーカリー「TARUI BAKERY」と隣接し、同店のパンを使ったメニューも楽しめることから、地域の人びとからもカフェや食堂のような感覚で愛される人気店です。

「窓側の席にはすごくいい光が入るんですよ。僕もたまにその場所で、自分の料理を撮影したりしています」。取材スタッフのためにカウンターでカフェオレを淹れながらそう話すのは、LIFE グループのオーナーシェフ・相場 正一郎さん。相場さんの原点はイタリアンで、若かりし頃に料理人としての基盤を培ったイタリアでは、おのずとイタリア式のコーヒー文化に慣れ親しんできたといいます。そのため、スペシャリティーコーヒーとの付き合いは意外にもここ数年の話。昨今のアメリカコーヒー文化の日本上陸とともに、意識をするようになったそうです。

「コーヒーはもともと好きなんですけど、スペシャリティーコーヒーをドリップで飲むということをあまりしてこなくて。仕事でアメリカの有名なコーヒーショップや焙煎所を訪れても、以前は出てくるコーヒーを濃く感じてしまうくらいでした。朝からよくこんなに濃いコーヒーを飲むなぁ、って(笑)。イタリアにもエスプレッソをお湯で薄めてブラックコーヒーのように飲む “ カフェ・アメリカーノ ”という飲み方もありますが、やはりカプチーノやエスプレッソが主流。イタリアのスーパーで売ってるコーヒー豆も、エスプレッソ用がほとんどですからね。僕が本格的にスペシャリティーコーヒーを飲むようになったのも、実はこの 5、6年の話なんです」

朝はミルクたっぷりのカプチーノ、食後は砂糖を入れたエスプレッソという、まさにイタリア式のコーヒー文化とともに長年過ごしてきた相場さん。そんな相場さんがスペシャリティーコーヒーを意識するようになった大きなキッカケは、TARUI BAKERYとともにこの場所にあった「パドラーズコーヒー」の存在。ショップをオープンした当時は、サードウェーブコーヒーと呼ばれるアメリカ国内でのコーヒーブームの熱が日本へ伝わった時期でもあり、お店の近くに「Little NapCoffee Stand」がオープンしたり、ショップの内装を手がけたランドスケーププロダクツのコーヒーショップ「BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK」がオープンするなど、渋谷区内にも新たなコーヒーショップが続々誕生。パドラーズコーヒーと肩を並べて LIFE son を営むなかで多くのコーヒーファンもお店を訪れ、相場さん自身もさまざまなコーヒー豆や、コーヒーを取り巻くプロフェッショナルたちとも親交を深めてきたそうです。そうした潮流も手伝い、意識的にスペシャリティーコーヒーとも向き合うようになったといいます。

「コーヒー豆を選ぶ際の目線っていろいろあると思うんですけど、僕が重視しているのは “ フィーリング ” です。LIFE グループの各店舗でお出ししているコーヒーも“ ぜったいにこの豆 ”というこだわりをあえて持たずに、ご縁とそのときのタイムングで、それぞれ異なる豆を選んでいるんです。LIFE は大阪の豆、 LIFE son は祐天寺の豆というように、僕や各店舗の店長が選んだオススメのコーヒーをお出ししています。料理に合う美味しい一杯であることはもちろんですが、僕自身そういうフィーリングで動くタイプなので、その感覚は大事にしたいんですよね。豆選びだけでなく、何か新しいことに取り組むときは、常にそのアンテナを張るようにしています」

そんな相場さんの触手をここ最近刺激してやまないのが、地元である栃木県の日光・中禅寺湖にあるホテル「レイクサイド日光」。最高のロケーションで温泉やアウトドアアクティビティが楽しめるこの地を舞台に、LIFE グループとしてこの夏、LIFE son のポップアップレストランをホテル内にオープンするそう。縁とフィーリングがもたらした、新たな LIFE のかたちが期待されます。

「自身にとって No.1 の一杯もまた、地元の栃木にあるんです。それは、行きつけのあるカフェで出す、深煎りのブレンドコーヒー。苦味はあってもスッキリとする、飲めば飲むほど好きになるコーヒーなんです。こんどオープンするポップアップレストランでお出ししするコーヒーも、そこのオーナーさんに紹介してもらった『ISLAND STONE COFFEE ROASTERS』のコーヒー豆を使っているんです。まさに、ご縁ですね」


「すべてはご縁とフィーリング」。そう笑う相場さんですが、その感覚に多くのファンが賛同し、今もなお LIFE というブランドを大きく育んでいます。それは相場さんの LIFE にしか実現し得ない、経験と審美眼の賜物。最後に、相場さん流のコーヒーの楽しみ方についても聞いてみました。

「毎朝淹れたての一杯で気分をシャキっとさせるのと、リラックスしたいときに飲む一杯とで向き合い方が違うように、コーヒーって気分で飲み方を選ぶじゃないですか。だからおもしろいし、奥が深いんだと思います。美味しいことも大切ですが、雰囲気にやられながら飲むコーヒーもまたいいんですよね(笑)。豆選びにこだわりすぎない理由は、そこにもあります。せっかくリラックスできるコーヒーなんだから、肩肘を張らずにそのときの気分でユルく楽しみたいですからね」

相場 正一郎/あいば しょういちろう
栃木県出身。イタリア・トスカーナ地方での料理修行を経て、帰国後に原宿のレストランで店長に就任。独立後、2003 年に「LIFE」をオープン。 2012 年には LIFE の“息子”として「LIFE son」をオープン。以降、湘南や新潟などに計 5 店舗のショップを展開。2021 年の夏には、栃木県の日光公立公園・中禅寺湖の湖前にあるホテル「レイクサイド日光」内に、 LIFE sonのポップアップレストランをオープン予定。同施設では今度、アクティビティ付きの宿泊プランや、アウトドアイベントの開催も予定されている。また、現在企画から撮影までを自身で行った、新たなレシピ本を製作中。発表が期待される。
Web:https://www.s-life.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/aiba.shoichiro/

LIFE son
東京都渋谷区代々木 4-5-13 レインボービルⅢ 1 03 − 6276 − 1115
Instagram:https://www.instagram.com/life.son/

PostCoffee広報 / ライターなどなど。スナフキンが好きです。Twitter:https://twitter.com/Natsu_nemui